アメリカの高校生活-校内移動

日本の高校では自分のクラスを「ホームルーム」と呼んで、生徒はほとんどの授業をその教室で受講します。日本の高校生は、選択科目の音楽や芸術の時限だけ教室を移動していますが、アメリカの場合は、生徒たちが登録科目によって、授業の行われるクラスに移動するのが普通です。

アメリカでは、高校の建物自体がすごく大きいので、教科別にゾーン(区切り)になっていることがほとんどです。例えば、数学のクラスは一階の東側の数学ゾーン(Math Class Zone)の教室に行って授業を受けて、スペイン語など言語のクラスは1階の西側の言語ゾーン(Language Class Zone)に行くというようになります。国語(英語)クラスは、2階の北側にあって、歴史のクラスは2階の中央に位置していたりします。

アメリカでは、生徒が先生のいる教室にスケジュールに合わせて移動をするので、休憩時間は、波のようにクラス間を移動する生徒たちで溢れるので大変です。クラスがどこに位置しているかによって、ロッカーに立ち寄っては、次の授業の教科書やノ-トを取り出して持っていきます。もしも、クラスの移動距離が長く、トイレに行ったりした場合は、後半の授業に間に合わせるために駆け足でっ大量の本を持ち歩くので大変なことになります。アメリカは、日本のように「3年A組」「1年C組」というような名称のクラス分けはありません。

少人数制の小さな私立高校では、Evans Classというような名称で、担任名が冠されたクラスがあるようですが、規模の大きい公立高校は生徒数が千人を超えることが普通で、科目毎に教室を移動して授業を受けるのが主流です。

太陽公園を訪問して

今回は、高校留学や国際教育に関する内容から離れたお話になります。

先日、姫路市で開催された英語研修会の後に、エースのスタッフ皆で立ち寄ったテーマパーク「太陽公園」のことを書きたいと思います。

姫路城から、タクシーで35分位西に走ったところにある峰相山の山頂に、突然ヨーロッパの古城が現れました。それはとても立派で、リアルなものでした。デイズニーランドにあるシンデレラ城も感動的でしたが、太陽公園のお城は、ドイツの「ノイシュヴァンシュタイン城」そっくりに作られているとのことで、その壮大さは一見の価値がありました。この「白鳥城」には、公園内の専用モノレールか、山道を徒歩で登って行くことができました。

太陽公園にはこの「白鳥城」をメインとする「お城のエリア」と、石で作られた建造物や遺跡、石像を多数設置した「石のエリア」がありました。石のエリアには中国の「万里の長城」や、千体の兵馬俑が発掘された現場を忠実に再現した「兵馬俑鋲」の展示館があり、その本物感には驚くばかりでした。フランスの凱旋門やピラミッドなどもあって、見所満載の公園で、世界の有名な観光地を姫路で体験することができるとの触れ込み通り、1日を楽しく過ごせました。

この太陽公園は、福祉のための施設とのことで、敷地内には特別養老院や授産場の建物がありました。ぜひ今後、関西方面に行かれる皆様に立ち寄って頂きたい観光地です。

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太陽公園の入場券

 

 

 

 

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太陽公園のパンフレット

 

 

 

 

 

 

 

 

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GEPT について

今回参加した西日本英語指導部会の研修で一般英語能力試験 GEPTという台湾の英語テストが紹介されました。これは、台湾の教育財団LTTCが開発をして管理するもので、台湾のすべてのレベルで英語学習者を対象とした試験として浸透しているとのことです。日本では、まだ詳しく紹介されていませんが、今後、中国や韓国を巻き込んでアジアの英語資格試験の覇権争いが発生するだろうとの予測が発表されました。

このGEPT英語テストは、台湾の学習者の一般的な英語の習熟度を向上させる目的で、リスニング、リーディング、ライティング、スピーキングの4スキルをカバーするバランスのとれた英語学習プロセスを推進するものとされています。2002年7月に開始され、510万人以上の受験者があったと報告されています。台湾の主要都市の100以上の会場で現在実施されているとのことです。

GEPT は、既に台湾の数百の中学高等学校、大学、民間企業、政府機関が成績を認定している実績から、近年、香港、フランス、ドイツ、英国、米国の著名な機関を含む世界中の大学が台湾の英語能力を測定する英語検定としてGEPTを採用し始めているとのことです。今後は、エースはこれらのアジアの英語テストも広く取り入れていく予定です。

テストのレベルは以下の通りです。

1.Superior 最上級
このレベルに合格する受験者は、高等教育を受けたネイティブスピーカーの言語能力とほぼ同等の英語能力を備えています。 彼らはあらゆる種類の状況下で効果的かつ正確に英語を使用することができます。
2.Advanced 上級
このレベルに合格する受験者は、英語の能力があり、言語の正確さと適切性に関連した時折の間違いだけでうまくやり取りし、学問的または専門的な要件や状況を処理することができます。
3. Upper Intermediate 中級上
このレベルに合格する受験者は、一般的に効果的な英語の指導を受け、幅広いトピックを扱うことができます。
4. Intermediate 中級
このレベルに合格した受験者は、基本的な英語を使って日常生活の話題を伝えることができます
5.Elementary 初級
このレベルに合格する受験者は、基本的な英語能力を持ち、日常生活に必要な基本的な言語を理解して使用することができます。

GEPTの配点は、リスニング、リーデイングが120点満点、スピーキング、ライテイングが100点満点の合計点数で表示されるとのことです。

GEPTのロゴマーク
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GEPT証明書サンプル
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CEFR 英語研修会に参加して

先日、姫路市国際センターで開催された西日本英語指導部会の研修会に参加しました。今回は著しく変革を遂げている英語資格検定試験を、語学指導でどのように活かすのかというテーマで開催されました。

特に興味深かったのは、CEFR(セファール)という言語の検定レベルとなる「ヨーロッパ言語基準スケール」についてでした。CEFR は、語学の能力レベルを規定することで、異なる英語検定試験の結果を総体的に評定するしくみです。例えば、英検準1級をTOEFL iBTスコア75レベルと等しく扱うというものです。しかし、試験毎に出題される英単語出題範囲や文章の傾向が異なるので、受験者の年令条件などで、優位性や試験難易度が変わってくるのではないかという意見が多く出ました。

今後、特に学生さんなどが英語を語学学校などで学ぶ場合で英語資格を目的に就学する場合は、この英語検定国際規格に基づいた履修コースのある短期間コースが開講されているところが最適だと考えられます。

研修会の後に、姫路市内観光が組まれており、参加者全員で姫路城に行きました。言わずと知られる名城-姫路城は、江戸時代に建てられた天守など建築物が現存して、国宝に指定されてユネスコ世界遺産リストにも登録されています。日本の名城に選定され有名なお城です。平成の大修理も一昨年に終わったとのことで、私たちの目前に雄大で美しい姿を見せてくれました。

姫路の名物料理 「姫路おでん、ひねぽん、チャンポン焼き」は、とてもおいしく、播州のご当地産ビールで参加者の方々と乾杯して舌鼓を打ちました。ところで、このチャンポン焼きというのが興味深い郷土料理で、「焼きうどん+焼きそば」の混ぜ合わせという食べ物で、不思議な食感が印象的でした。

姫路の研修日の翌日は、時間があったので、太陽公園という名の不思議なテーマパークに行きました。このレポートは後日に改めて行います。

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姫路城入場チケット

 

 

 

 

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姫路城公式パンフレット表紙写真

 

 

 

 

 

 

 

 

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姫路城公式パンフレット姫路城天守閣の写真

みなし満点制度-大学入試

最近、耳慣れない言葉を聞くことがあります。それは、「みなし満点センター試験免除」という言葉です。それは何でしようか?
近年、文部科学省の中央教育審議会で、英語の外部試験を大学に入試に活用するという事案が検討されてきました。既に、大まかなことは決まった模様で、中央審議会では細部を煮詰めているとの報道です。同時に、いくすかの私立大学や国立大学においては、英語の外部テストの成績や合否を大学の受験審査の要素とすることを独自に決定しているところもあるようです。

「みなし満点」とは、例えば、英検準1級を持っている受験者にセンター試験の英語を200点満点与えというもので、これは、TEAP、TOEIC Test、TOEFL iBT、GTECでも、CEFR国際基準評価によって認定するというものです。

ところで、東京オリンピックの開催される2020年には、大学の入試要項も現在のセンター試験から新制度に移行されることは文科省で決められており、英語に限らず、他の科目でも記述式の問題を増やして、受験生の多様な能力を測る方針になることが報じられています。

こういった試験制度の変換は、留学生や英語が得意な生徒にとっては大学受験克服のチャンスでもあります。AO試験でも、英語の資格を全面に出した多様な受験が可能になるものと予想されます。少子化が進むことで、日本は海外の教育制度に近い教育システムを導入して、一人一人の個性を重視した教育を行うことが望まれています。そういう状況から、アメリカの大学進学制度試験SATや、イギリスの大学進学検定試験GCSE、さらには国際バカロレアのような大学進学国際基準の検討が開始される可能性もあります。

日本の教育も、世界基準を軸としたシステムにならざるを得ない時期に入ったといえるでしょう。

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米国ビザと綾部さん

お笑いコンビのピース綾部さん。アメリカのニューヨークに行って、カフェの店員をしながらハリウッド俳優を目指されるとの報道です。綾部さんは、アメリカのビザは何を申請されるのでしょうか。特に、アメリカの労働関係ビザは審査が厳格なことで有名です。

通常、アメリカに入国希望する者は、一時滞在のための非移民ビザか、永住のための移民ビザのどちらかを取得する必要があるとされます。
資格国市民は、ビザ免除プログラムにより、ビザなしでアメリカに行くことができますが、ビザ免除プログラムで渡米する旅行者は、米国旅行前に電子渡航認証システム ESTAを利用して入国事前承認を得る必要があります。

しかし、ビザ免除プログラムの対象外の、交流プログラム参加、またはB-1ビザの旅行目的に該当しない他目的旅行者は、非移民ビザが必要となると定められています。
非移民ビザは、特定の目的を達成するために特定期間、アメリカ滞在を希望する観光客、ビジネスマン、学生、または特殊労働者が利用するものです。
ビザ規制では、ビザの申請時に、領事官に居住国と強いつながりがあることや、一時滞在の後、アメリカを出国する予定であること、充分な資金と英語力を有する必要があります。

米国ビザのカテゴリーは、A~Mまでの記号で示され

商用/観光ビザ
就労ビザ
学生ビザ
交流訪問者ビザ、
通過ビザ/クルービザ
宗教活動家ビザ
使用人ビザ
報道関係者ビザ
貿易駐在員・投資駐在員ビザ
婚約者ビザ
と細かく分類されています。

ガンバレ、綾部さん。

WBC開催を応援する留学生

アメリカのカリフォルニア州、コスタメサ公立高校に交換留学中の石原悠人君より、先月アメリカで開催されたWBCワールド・ベースボール・クラッシックの時の現地の様子がメールで知らされてきました。

今回のWBC大会には、アメリカ代表チームにメジャーの有名選手であるキンズラー、ジョーンズ、イエリチ、スタントンやロアーク選手などが参加したので、米国現地では大きく報道されたそうです。特にカリフォルニア州では、ドジャース、SFジャイアンツ、エンジェルズなどの大リーグチームのシーズン前哨戦となる世界大会という扱いで、テレビでも全試合が中継されたとのことす。アメリカ高校交換留学生の石原君も滞在先のホストファミリーと一緒にテレビで熱心に観戦して日本代表チームを応援したとか。

3月23日の決勝戦の、プエルトリコ対アメリカのゲームまで、日本を含めて世界の野球ファンをわかせたWBCワールド・ベースボール・クラッシックですが、結局日本は3月22日の準決勝に、アメリカ代表チームに惜しくも敗れてベスト4で今大会は終わりました。

とはいえ、アメリカ代表チームが優勝したことは「野球の母国で開催された世界大会」として意義のあることでした。広島カープからは、菊池選手、田中選手、鈴木選手が参加していたので広島から参加した留学生たち全員で、精一杯応援したそうです。

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アメリカ高校生活-クラスと授業

日本の高校のクラスと、アメリカの高校のクラスを比較してみましょう。

日本の高校は、毎年クラス替えによって自分の所属するクラスが決められます。それをホームルーム…HRと呼び、その学年中はそのクラスが自分の所属するものとなって、担任とクラスルームの場所が決められます。ほとんどの授業は、その教室に教科の先生が来てHRクラスのメンバーと受けます。高校2年生以上になると、歴史、英語、数学などのカリキュラムでクラスがわかれる場合があります。

アメリカでは、クラスはどの先生に属するかによって決まりますが、授業は、必修科目を除いて、生徒毎に科目登録するので生徒たちが教室を移動して受講するのが普通になります。例えば、アメリカでは学校敷地と建物が日本に比べて大きいので、区切られていて、社会科系教室ゾーン、理科系教室ゾーンなどのエリア制になっているのが一般的です。そこで、数学のクラスは1階のRoom-101:リチャード先生、外国語は2階のRoom-201:ナンシー先生というように示されています。生徒は、授業担当の先生がいる部屋に行くので、休憩時間には波のように教室の間を大移動することにります。

生徒は、指定された教室に向かうときに、自分のロッカーに立ち寄って次科目の教科書を取って行きますが、教室の移動距離が長くて授業開始時間に間に合わないケースでは、最初から大量の本を持ち歩いています。

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アメリカ交換留学の受け入れ先

前のブログでは、トランプ大統領の入国制限に伴う交換留学への影響を述べました。もう一つ、最近のアメリカ高校生交換留学制度の変化について記したいと思います。

実は、アメリカ側の受け入れ先家庭が近年減少の一途を辿っているのです。特に、男子生徒を受け入れたいというファミリーが減っています。

このプログラムはアメリカと日本の人々が、相互にボランティアとして外国の生徒を長期間受け入れるという国際親善としての好意によって今日まで支えられてきました。受け入れる家庭は、外国人の学生を無償で住まわせて、近くの公立高校に通学させるスポンサーとなります。従って、春休みなどで催される短期語学留学プログラムの有料滞在先ファミリー「ペイ・ゲスト方式」とは異なり、善意で学生を受け入れています。

やはり、世界中どこでも多忙な生活を送る人々が増え、さらに経済的な状況、多様化する民族意識などの理由で、外国からアメリカを訪れる青少年を家族の一員として長期間受け入れることを負担に感じる家庭が増えていると推測されます。

日本側の外国人生徒受け入れでは、例えば愛知県や広島県では、都市部郊外の住宅地域のご家庭が短期間の十代の外国人生徒の受け入れを希望されるケースが増加しています。これらの外国人を受け入れを希望される家庭は、中学生や高校生の年代の子供さんがおられる場合がほとんどで、2週間から1ヶ月間の滞在を支援したいと希望されます。

トランプ大統領で変わる留学ビザ

アメリカでトランプ大統領が誕生して、既にいくらかの大統領令が発令されました。その中で、選挙公約であったメキシコとの国境の塀をつくることで、その費用をどのように捻出するのかでメキシコ大統領と言い争いになった経緯があります。最近では、関税や国境税を設定して、この予算を捻出しようという案もでています。

既に、オバマ大統領の時と政治的状況が変わり、トランプ大統領の行う様々な変革や外国人の入国規制がこれからのアメリカとの文化交流プログラムにも多くの影響を与える懸念が発生しています。

特に、高校生の交換留学はアメリカの国の機関である国務省の規程に沿って行われています。アメリカの国務省に認定された教育財団が、スポンサーシップのもとで外国の生徒を受け入れるときに、アメリカ政府のDS-2016というビザの申請根拠となる書類を発行します。この発行条件や、発行される数そのものの制限がなされる可能性があります。
そうなると、日本を含めたアジア地域からの高校留学生の参加数も制限を受け、戦後数十年続いた、高校生交換留学制度が下火になるか、最悪の場合、プログラムの縮小や廃止に向かう懸念もあります。

オバマ政権時の日本のアメリカ大使がケネディ女史の時には、アメリカへ留学や文化交流プログラムが盛んに唱えら進められました。トランプ政権下でも、若者の文化交流を継続して欲しいと願っています。

ところで、ケネディ大使は在任中に広島に何度かお越しになりました。広島県庁、原爆ドーム、広島大学、広島カープの試合が開催されたMAZDAスタジアムなどを訪問され、広島にとって思い出深いものとなりました。今後の活躍をお祈り申し上げます。

写真はデイリースポーツ提供
広島東洋カープのケネディ大使始球式
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