産地表示と学歴表示

今回は、個人的な話のブログになります。
友人の吉田俊昭さんと昨日、渋谷(詳しくは円山町)で食事をする機会がありました。神和駅近くの和食店の予約が取れたので、そこで19時に落ち合うことになりました。その店は、和食の名店といわれるところで、出される料理には原材料に産地が明記されています。例えば、宮城県産のわかめ、鳴門産の昆布、明石産のたこ、広島産の牡蠣というふうに、全ての料理は、食材が直送されてきた産地がメニューに示されていました。
そこで、学歴を偽ったというスキャンダルで注目されているショーン川上氏の話がでてきました。
吉田さんは「学歴というのは、自分の古里や産地のようなものだ。例えば、ショーンさんが、単なる経営コンサルタントといっても東京ではだれも信用しないが、どこから来た(どこの大学を卒業した)のか、そしてその大学が名門大学であれば、顧客となるクライアントは安心するんじゃないか。」と話しました。「東京で1番は、多くの場合日本で1番。どのようなビジネスでも東京は競争が激しいので、学歴を偽って箔を付けている人や企業はあるんじゃないか。」と付け加えて話しました。
「例えば、今食べてる牡蠣は産地が分からない牡蠣でなくて、今日の朝広島湾の浄水域で取れた牡蠣です、と表示すると、それを食べる者に安心感と付加価値を与える。ハーバード大学、ましてそこの経営大学院を卒業した経営コンサルサルタントなら、相当のアピールがある。」という話には確かに納得が出来ました。皆さんはどう思われますか。

ショーンK氏の学歴問題

最近のテレビ番組で、学歴を偽っていたというDJ&ナレーター、ショーンK(ショーン・マクアードル・川上)さんが週刊誌でクローズアップされているという報道がありました。このニュースには「芸能の世界に生きる人の表現のひとつだ。」「公的な仕事をする人として嘘はいけない」など多様な意見があるようです。ご本人の責任は別として、この件では社会全体としての日本人の学歴コンプレックスにも一因があるように思えてなりません。
外国の大学を卒業していると「英語が話せて、国際性に富んだエリートだ。」と考える風潮が私たち日本人の底辺にあるようです。その風潮に乗ってか嘘をつくことになったシヨーン川上さんは、ある意味で犠牲者かもしれません。
事実として、日本のトップ大学である東京大学でも、世界の大学ランクでは18位程度の位置づけで、世界100位内の日本の大学は、東大に加えて京大がなんとかランクインしているのが現状です。世界ランクの上位校には、米国ハーバード大学、MIT、英国ケンブリッジ大学、オックスフォード大学、フランスはパリ・ソルボンヌ大学など名門大学が名を連ねています。
しかし、このランク付けは、アメリカやイギリスの教育機関評価団体や、ヘラルドなどの新聞社が世界の大学の査定を行ったものなので、国際言語とされる英語系とフランス語系の大学群はひいき目(西洋型の査定基準によるため)に評価されている可能性が否めません。個人的意見として申せば、国際的に有名な大学卒業歴であっても、それだけで人を判断するという風潮は改めるべきだと考えます。
ショーン川口さんは、実際は熊本の高校を卒業されていたとのことですが、そのバックグラウンドで、大企業の経営計画に係わったり、投資のコンサルテイング、さらには報道ステーション番組内で、政治や社会問題の評論を行われたのは一定の評価に値するといえるでしょう。

拳銃男に店員“猛反撃”

3月5日に、アメリカのジョージア州のコンビニエンス・ストアで、銃を持って押し入った強盗をそこの女性店員が撃退した様子がテレビに映し出されました。
飲み物を手にした男はレジに近付くと落ち着かない様子で支払いを済ませて、女性店員がレジを開けると、男は突然、懐から銃を取り出して店員に突き付けて金を要求、レジの引き出しごと奪いました。その瞬間、店員は負けじと男の右手につかみ掛かり、奪い取った引き出しで頭を強くたたき付けたので、男はたまらずに店の外に逃げました。
しかし、この映像をよく見ると、女性店員が男の拳銃を押さえ込もうとした時に何度も銃口が店員の胸部に向かっていたので、危険なシーンが続いていました。おそらく、この犯人は最初から銃を撃つつもりがなかったものと思われます。アメリカの凶悪犯の場合、最初から拳銃を発砲するつもりの場合が多く、そのために逮捕に向かう警察も必ず銃を構えて応戦します。今回は事なきを得ましたが、最悪の場合、この映像が殺人強盗のシーンとして放映されていたかもしれません。
10年前のことですが、アメリカの西部をレンタカーで旅した時に給油で立ち寄ったガソリンスタンドで、その料金コーナーが厳重な防弾ガラスで仕切られて、中にいる店員がピストルを腰に差してレジを打っていました。そのガラスの仕切にはクレジットカードを渡す位の窓穴しかない有様で、その地域がいかに犯罪が多いのかを物語っていました。
先程の拳銃強盗の犯人ですが、ハンマーを持ったこの女性店員に追いかけられて、その後警察に逮捕されたということです。