帰れない留学生たち

世界に広がった肺炎を伴う新型コロナウイルス。アジアでも、アメリカでも、ヨーロッパでも、ロシアでも、アフリカでも、中国でも、コロナウイルスの蔓延によって多くの罹患者が出ています。中国では、ゼロ・コロナ政策のもとで徹底したPCR検査と隔離対策を行い、ヨーロッパ諸国ではロックダウンを継続しています。オーストラリアやニュージーランドでは、国内のロックダウンとともに、外国人の入国禁止を打ち出し、多くの航空便がこれらの国に乗り入れることができなくなっています。

大変なのは現地に留学中の日本人の学生達です。例えば、ニュージーランドから仮に航空便が飛び立てるタイミングで日本に帰国できたとしても、再渡航の目処が立たないので学年途中の生徒は日本に帰国すると、それは学校の出席日数に影響するので留年をすることになります。大学やカレッジは規模が大きいので、オンラインによるデイスタンス・ラーニング授業で単位を出すとのことですが、ニュージーランドに滞在している高校留学生たちは現地の夏休みに日本に帰国できなくなっています。多くの生徒はそのまま滞在先を継続することとになりそうです。コロナ禍が与えた留学生への影響と不便は計り知れません。このコロナウイルスが無くなることはないので、将来どのような生活を送ればいいのか、外国とどう係わればいいのか、不安な日々が続きます。