海外旅行での事前渡航許可システム

海外留学や旅行を計画する際、各国における事前渡航許可の取得は重要なステップです。特にアメリカ、カナダ、オーストラリア、ニュージーランドの四カ国では、異なる要件と手続きが存在します。

アメリカに渡航する際は、通常、ビザが必要です。短期の観光や商用目的であれば、ビザ免除プログラム(VWP)を利用することができます。このプログラムを利用するには、事前にESTA(電子渡航認証システム)の申請を行い、承認を受ける必要があります。ESTAは、オンラインで申請可能で、通常、数分で結果が得られますが、渡航の少なくとも72時間前には申請しておくことが推奨されます。ビザが必要な場合は、米国大使館または領事館での申請が必要となり、手続きには数週間かかることがあります。

カナダに渡航する場合、観光やビジネス目的の短期滞在者は、eTA(電子渡航認証)を取得する必要があります。これは、カナダに航空機で入国する際に必要で、オンラインで申請できます。申請は迅速で、通常、数分以内に結果が得られますが、早めに手続きを行うことが大切です。ビザが必要な国の市民は、通常のビザ申請手続きを行う必要があります。カナダへの入国時には、パスポートの有効期限が入国時点で十分残っていることを確認する必要があります。

オーストラリアに渡航するためには、ビザまたは電子渡航認証(ETA)が必要です。観光や短期のビジネス目的での滞在の場合、ETAを取得するのが一般的です。これもオンラインで申請可能で、申請後すぐに承認が下りることが多いです。長期の滞在や特定の目的(例えば、留学)には、適切なビザを申請する必要があります。オーストラリアのビザは種類が多岐にわたるため、渡航目的に応じたビザを選ぶことが重要です。

ニュージーランドに渡航する際は、観光や短期ビジネスの場合、NZeTA(ニュージーランド電子旅行認証)が必要です。これもオンラインで申請ができ、結果は通常数分で分かります。NZeTAを持つことで、ニュージーランドへの渡航が許可されますが、ビザが必要な場合は、現地の大使館や領事館でビザの申請を行う必要があります。さらに、ニュージーランド入国時には、旅行保険の加入や帰国便のチケットを確認されることがあるため、準備を整えておくことが望ましいです。これらの国々では、事前渡航許可の取得は、スムーズな入国を保証するために欠かせないプロセスです。各国の公式な政府サイトで最新の情報を確認し、必要な手続きを早めに行うことをお勧めします。これにより、渡航計画が円滑に進むでしょう。

高校留学生の奨学金制度

高校留学の奨学金制度は、経済的な負担を軽減し、多くの学生に海外での学習機会を提供するために設けられています。日本ではいくつかの公的・民間の団体が、留学を希望する高校生向けに奨学金を提供しています。以下に、代表的な奨学金制度をいくつか紹介します。

1. 日本学生支援機構(JASSO)奨学金

日本学生支援機構は、国内外の学生向けに奨学金を提供する公的な機関です。高校生向けには、交換留学や短期留学プログラムに参加する学生に対して奨学金が支給されることがあります。

2. AFS日本協会奨学金

AFSは、国際的な学生交流を促進する団体で、1年間の高校留学を支援しています。AFS奨学金は、学業成績、リーダーシップの能力、家庭の経済状況などを基に支給されます。

3. 文部科学省のトビタテ!留学JAPAN

文部科学省が主導する「トビタテ!留学JAPAN」プログラムは、意欲ある学生を支援するための奨学金プログラムです。この奨学金は、学業だけでなく、スポーツやアート、その他の分野で活躍する学生にも提供されます。

4. ロータリークラブ奨学金

ロータリークラブは、地域の奉仕活動を行う団体で、国際的な交換留学プログラムも提供しています。高校生向けの奨学金プログラムを通じて、1年間の留学が可能です。

5. 地方自治体や教育団体の奨学金

各都道府県や市町村、さらには教育関連の団体が独自に奨学金制度を設けている場合もあります。これらは地域限定で提供されることが多いですが、特定の高校や団体とのパートナーシップを持っている場合、優遇措置を受けることができます。

6. 民間企業の奨学金

一部の企業が、高校生の海外留学を支援する奨学金を提供しています。例えば、技術分野や経済分野に特化した奨学金が提供されることもあります。

7. 国際奨学金

国際的な団体や財団も、高校留学を希望する学生に対して奨学金を提供しています。これには、学生交流を推進するNGOや、特定の国との文化交流を目的とした奨学金などが含まれます。

奨学金の応募にあたってのポイント

  1. 応募条件を確認:各奨学金には、成績や年齢、留学先、目的に関する条件があります。
  2. 早めの準備:応募期限が早い場合も多いため、十分な時間を持って必要書類の準備を行いましょう。
  3. エッセイや推薦書:多くの奨学金では、自己紹介や留学の目的についてのエッセイ、学校の先生や団体の推薦書が必要です。

奨学金制度を利用することで、経済的な負担を減らし、より多くの学生が留学の夢を実現できるようになります。高校留学生の奨学金は限られているので、狭き門とのイメージは否めません。

2024年夏の短期プログラムが来た

夏休みには、多くの中学生や高校生たちは、新たな経験を求めて留学の機会を探します。その中でも、短期留学は貴重な体験となります。夏休みの間に外国で学び、文化や言語を理解することは、将来のキャリアにおいても大きなアドバンテージとなるでしょう。

短期留学プログラムには様々な選択肢があります。例えば、2週間から1ヶ月ほどの期間で、英語圏の国々やアジアの都市などへの留学が一般的です。これらのプログラムでは、日本からの留学生同士が集まり、現地の学校で授業を受けたり、ホストファミリーと共に生活したりします。授業だけでなく、現地の文化や歴史に触れる機会も豊富であり、自然な形で語学力が向上します。エースは素晴らしい短期留学を提供しています。

留学生活は、単なる学業だけでなく、自己成長や異文化理解にも大きく貢献します。新しい環境で自立し、異なる価値観や習慣に触れることで、広い視野を持つことができます。また、留学先での貴重な友人関係や国際的なネットワークも築くことができます。

そして、夏休みの短期留学は将来の進路にも影響を与えます。大学進学を考えている場合、留学経験は多くの大学や企業から高く評価されます。国際社会で活躍するためには、異文化理解やコミュニケーション能力が不可欠です。短期留学はその基盤を築く大きな一歩となるのは間違いありません。ぜひ、エースをご利用ください。

短期留学には準備と計画が必要です。渡航手続きや航空券の手配、現地での生活費の準備など、様々な手続きが必要です。また、留学先の文化や言語についての基礎知識を身につけることも重要です。しっかりとした準備をエースが行うので、留学生活を充実したものにすることができます。

夏休みの短期留学は、中学生・高校生にとって一生の思い出となることでしょう。新しい友人や経験を通じて成長し、将来に向けて大きな一歩を踏み出すきっかけとなるでしょう。留学を通じて得られる価値は計り知れません。2024年の夏は、ぜひご参加ください。

高校留学、再び。

世界的な新型コロナ感染症の広がりが一段落しました。日本でも、この病気が伝染病5類に移行したこともあって、夏の到来と共に多くの中学生・高校生・大学生が海外に短期の留学を実現しました。

夏休みの時期は、どこの国の学校も大変な混雑模様で、カナダ、アメリカ、ニュージーランド、オーストラリア、イギリス、マルタ、アイルランド、スイスなどの国の語学学校は大盛況の模様です。とわいえ、現地はコロナが蔓延した昨年、一昨年のタームにスタッフや講師のシフトを調整した経営状況があるので、滞在先となるホームステイのハンドリングは特に困難な様子でした。

アメリカのカリフォルニア州のフレスノとサンディエゴで開催された高校生の短期留学プログラムは、アメリカ側主催者が昨年から生徒を受け入れてきた実績により一定のホストファミリーが確保できました。

イギリスのイーストボンとボンマスの南海岸都市で開催された語学留学は、ヨーロッパからの学生団体が一気に押しかけた関係上、日本からの参加者の滞在先確保に影響が出て相当な時間が掛かりました。受け入れ先の家庭がきまったのが、参加者の日本の出発直前という事態も発生しました。

留学手続きの難しさだけではなく、現地費用も為替レートと世界的な物価高騰で、全てが高額になり、参加費用が全般的に高いものになっています。今後も、日本人にとっての留学商品は高値が続きそうですが、外国で学ぶ価値はそれ以上なので、皆さんはぜひ積極的に外国の留学プランに参加してください。

今年の夏休みを利用したプログラムへの出発は、7月中旬~後半がピークでした。日本のお盆の後8月中旬までに参加者全体の7割位が帰国されるようです。8月後半や8月末まで海外に滞在される生徒は少ない模様で、やはり、日本の学校の宿題や次の学期に備えないといけない事情があるからだと思います。9月以降は、長期の留学に申し込まれる人が増えるので、私たちも準備を行い、最高の留学プログラムを提供できるように努めます。さあ、2023年~2024年は中学生・高校生・大学生の異文化交流と海外留学の年といえます。

犯人は高校生、アメリカのテキサスでまた銃犯罪

ウクライナ戦争とプーチン大統領についてのネット・ニュースが毎日続いている今日この頃です。日本では、山口県阿武町で、4630万円がこの街の役場から誤って24歳の男性に振り込まれ、それがネットカジノで使われた出来事が世間の話題になっています。

そこに、新しいニュースがアメリカから届きました。5月24日の午後に、アメリカ・テキサス州・ユバルディの街の小学校で児童が銃で撃たれる事件があったとの報道です。この町、ユバルディはサンアントニオとオースティンから比較的近く(100キロ位)、日本からの高校生が高校生交換留学で、サンアントニオ・ウッドラン・パーク高校に留学しています。この高校留学生の石川君からのメールによると、現地では大騒ぎになっているそうです。テキサス州の警察の発表では、合計で子供19人と小学校教員2人が殺害されて、けが人も同数位いる模様です。さらに、ショックなのは犯人が18歳の高校生との事で、最後は現場で警察官に撃たれて死亡したとのことです。

アメリカでは、毎年銃による事件が頻発して、その犠牲者数は年間数千人に上ります。いつも言われることですが、銃を持つ事そのものを禁止できないとしても、銃が犯罪に使われないようにする「ガン・コントロール」を徹底できないものかと思います。アメリカでは犯罪が起きると必ず銃が使われます。市中に出回っている銃の数が国民の数より多いというのは、日本人的な視野からすると異常と言うしかありません。亡くなられた犠牲者のご冥福をお祈りします。

英語合宿は、短期で英語を習得できて英会話も上達
英語合宿は英会話上達で人気 No1。短期集中の少人数制クラスで好評です。いつでも参加でき給付金利用も可。資格取得、成績向上、受験準備に役立ちます。海外留学の効果と同じ英語合宿を「広島」で、短期の集中学習で絶大の効果あり。ACE英語レッスン風景遠方の方で、急に英語が必要な方、忙しい方に最適な宿泊型英語集中コースです。 限られた時間を最大限に生かして、TOEFL、IELTS、TOEICのスコア達成に利用できる英語コースが好評。 1~5週間コースを、いつでもスタートできます。英語漬けの毎日で即効性ある実力養成、TOEFL、アイエルツ IELTS、トーイックTOEIC 高得点を獲得、大学・高校留学に対応する英語力養成、海外留学より割安予算で充実の国内留学、フイリピン留学などと比べて安全で安心、充実レッスン+学修支援+宿題サポート+模擬テストをご提供、短期速習コースは徹底指導で上達が可能。充実の国内合宿コースを経済的費用で提供、まるで「国内留学」、英語力が短期で向上。英語の、読む・聴く・書く・話す、を徹底指導、入校時に英語力判定テストを実施。受講スタート後も模擬テストを行い、その結果で学習達成度を確認します。 短期間で上達を実感できるのが特徴です。高度な英会話力も養成できる資格試験対応の指導が好評です。3名程度の少人数制クラスですので、 時期により参加をお待ち頂く場合があります。参加をご検討中の方は早めにご予約下さい。

アメリカ高校の銃事件

アメリカのカリフォルニア州シトラス市に留学中の高校生からメールが届きました。
この州の公立高校で、11月14日の朝に、その高校の生徒が銃を発砲して5人の死傷者がでたとのことです。
日本でも即座にこのニユースが報道にされました。この事件が起きたのは、ロサンゼルス・ノースリジョンのレッドランド市に向かう途中のサンタクラリタ市にある高校との報道です。この地域の高校は、白人に混じってメキシコ系移民も多いとのことです。事件が起きたのは、授業が始まる直前だったそうで、監視カメラの映像には生徒が銃を取り出し生徒に向けて発砲する様子が記録されているとのことでした。
アメリカでは、近年高校生の銃による事件が多発しています。1999年にコロラド州のコロンバインの高校で銃乱射事件が起きた時は、アメリカ国内の若者25万人以上が銃による暴力を学校で経験したことがあるという事実から、大きなセンセーションを巻き起こし、米議会上院では真剣に銃規制が議論されるきっかけになりました。
今回の事件でも一部の上院議員は「行動を取らなければ私たちも共犯者だ」と主張し「これは政治的責任だけでなく、モラル上の責務だ」と述べ非常に深刻に受け止めていると表明しています。
この銃の規制は、アメリカの国論を二分する問題です。2017年の統計では、国民の約4割が銃を所有するか、銃がある家庭で暮らしているとのデーターがあります。アメリカは銃を使った殺人事件の発生率が先進国で最も高い国であることを留学をする方々は認識した上で渡米して下さい。

2019年★夏の留学プログラム

今年の7月、8月に外国で開催される、エースの「夏休み留学プログラム」が発売されました。今年のプランは、アメリカの「パソコンIT技術と英語を学べるスペシャル・プラン」、カナダ、オーストラリアで開催される「語学研修と現地観光プラン」、ニュージランドの高校カレッジで開催される「短期の高校生活体験留学」に加えて、韓国のソウル建国大学で開催される韓国語をマスターする語学留学があります。
エースが提携する海外の学校の中から好きな都市を選んで参加できるので大好評です。申込み手続きは簡単ですので、まず希望の国と都市のプログラムについてお問い合わせ下さい。特典として、出発前の英会話レッスンへの無料参加や事前のオリエンテーションプログラムも充実しています。広島、名古屋、高松センター、その他代理取り扱い店でも申し込みを受け付けています。夏休みの直前まで申し込みを受け付けますのでお気軽にお尋ね下さい。
この短期留学は「本格的な異文化交流を体験したい!」「外国人の生徒と仲良くなり友人になりたい!」「短期で英語の上達を目指したい!」とお考えの生徒さんにぴったりな催しです。14歳以上で参加できるインターナショナルな環境で現地活動できるプログラムです。さらに、将来本格的な留学プログラム、例えばアメリカ高校交換留学や、オーストラリア高校留学、さらに高校卒業後の大学留学などを目標にしている方にも最適です。なぜなら、短期間で現地生活のノウハウが身につけられ留学のイメージを得ることができるからです。
エースの短期留学プログラムに6月中にお申し込みの方には10%の事前参加費用割引があります。さあ、ぜひ今年の夏は海外で過ごしましょう。
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「令和」、平成から変貌する留学

昭和が終わり、平成元年から31年が経って新しい時代「令和」へ元号がかわった今、留学プログラムにおいてもひとつの時代の終焉を感じずにはいられません。
平成が始まった頃は、未だパソコンソフトWindows95が発売される前で、ネット通信環境であるISDNが整っていませんでした。通常の外国との通信は、民間ではファックスで行うことが多く、一回ずつワープロで作成した文章を送信してはそれを呼んで返答するという現代と比較すると効率の悪いやり取りでした。
アルバイトができる文化交流であるワーキングホリデーは豪州が提携を結んだばかりで、海外滞在型の異文化交流プログラムとそれを受け入れる協定国は限られていました。アメリカの高校生交換留学生制度も、受け入れ団体が AFS、YFU、PEACEなどの実績団体に限定されて数が少なかったことを覚えています。
平成の30年間は、プログラムが多様化して多くの国への留学機会が広がりました。さらに中国留学やフィリピン留学など、アジア方面の留学プランも広がりを見せて多くの方が参加をしています。
令和時代は、現在の留学プログラムがより多様化して、受け入れ先として有望なタイ、台湾、シンガポール、マレーシア、UAEで行われる外国語や英語研修、さらに発展目覚しいインド、ベトナム、バングラデッシュ、モンゴルなどへの留学参加者が増加するものと予想されます。さらに、英語が話されている南アフリカ、コンゴ、ケニア、マダガスカルなどアフリカ諸国への留学やワーキングホリデーも普及する可能性があります。
令和30年には、どのような社会になり、高校留学や大学留学、そして語学留学が変化するのか、ぜひこの目で確かめたいと思います。
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ニュージーランドのテロ事件

先月、驚愕のテロ事件がニュージーランドで発生しました。日本から毎年多くの留学生が訪れるニュージーランド南島の美しい都市クライストチャーチ市内のモスク(イスラム礼拝所)で50人が死亡した銃乱射テロ事件は世界中に衝撃を与えました。実際には現在まで、このような犯罪はヨーロッパ諸国、アメリカ、南米や中近東諸国で発生することがメデイァでは報告されていました。
今回の事件の犯人は28歳のオーストラリア人とのことで、捜査当局は男が合法的に銃を入手して犯行に及んだとアナウンスしました。世界中で安全な国のひとつといわれるニュージーランドで、このような凶悪事件が発生することを誰も予想をしていませんでした。
今回の事件は「絶対に安全といえる留学先は存在しない」という教訓を残しました。この認識を留学生本人、保護者、そして留学エージェントが共有すべき現実が突きつけられたようです。
ニュージーランドのアーダーン首相は事件翌日の記者会見で、男はニュージーランドの定住者ではなく世界中を転々としている者だと指摘しました。しかし問題は、そのような男がニュージーランド国内で銃を簡単に保有できたことです。犯行には5丁の銃を使われており、その武器の保有を許容したニュージーランドの武器所有制度に問題があるという意見があるのは否めません。さらに、犯人が警察当局の要注意人物リストにも入ってなかったという状況は、犯罪を行う可能性のある者をリストアップする情報不足が露呈されています。
これから海外に留学する方々は、どこの国に渡航するとしても安全に留意した海外生活を送ることが重要です。日本は春を迎え、本格的な留学シーズンに入るので、留学渡航者自身で自分を危険から守るという意識を高めていきましょう。

アメリカのホームスクーリング

アメリカのミネソタ州のラムズベリ・ハイスクールに日本の松山市から高校交換留学に参加している吉田啓太君から、ホームスクーリングについての質問メールが来ました。家で、中学や高校授業を行う「ホームスクーリング」となどういうものでしようか。
アメリカの国土は広く、日本の26倍あります。例えば、アメリカ国内をグレイハウンド(大陸横断バス)で旅をすると、都会から相当離れたところの小さな町に人が居住していたり、規模が小さい集落が散在していたりする景色を見ることがあります。日本からの高校留学生などは「どうして、こんなところに人が住んでいるのだろう? 買い物はどこでするんだろうう? 住んでいる子供たちはどこで教育を受けるのだろう?」と疑問に思うことがあっても不思議ではありません。
アメリカの教育制度では、家庭を拠点に学習指導する「ホームスクーリング」という在宅教育があります。近年はインターネットを利用して学んだり、親が教師となって子供を教えたり、チューターと呼ばれる家庭への派遣講師が訪ねてきて勉強を教えたりするケースが少なくありません。
町の規模や所在条件とは別に、安全面や教育の質、家庭の宗教事情、高等学校などの教育に対する不満を理由にこの教育方法が思う以上に普及しています。アメリカ国内で250万人程度の小中、高校生生がこの制度を利用しているといわれます。
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このシステムの良いところは、部分的に学校クラスに参加したり、オンラインで好きな授業を選んで受けたり、近くの町の高校に行ってスポーツ活動だけに参加したり、あるいは集落のスポーツクラブに加入することを教育機会の一部とすることができることです。
この制度を利用するには、最寄の教育委員会に規定の届出を行うことでどこの家庭でも開始ができます。教育委員は家庭を定期的に見回り、教育相談や教科書の提供、共通テスト広報による支援をして管理を行います。アメリカでは、義務教育の終わりに SAT、ACTという大学進学共通試験があり、これで進路を決めることから、日本の義務教育制度と違う形で教育を進めています。