前回「アメリカの高校で銃による事件が発生したために、その対策として高校先生に銃を持たせることをトランプ大統領が検討している……アメリカの先生ガンマンに!」というブログを書きました。そして再びアメリカでの拳銃事件の報道が続きました。
4月23日未明に、アメリカのテネシー州ナッシュビルの近郊で自動小銃が乱射され4人が死亡するという事件が発生しました。地元の警察当局は逃走した銃撃犯の男の身柄を犯人として拘束しました。その犯人は、レストラン店内で銃を乱射後、そこにいた客ともみ合いになった末に自動小銃と羽織っていたコートを置き去りにして裸で逃走したとの報道です。結局犯人は、近くの森に潜伏していたところを警察官に身柄を拘束されましたが、所持品のバックパックの中から別の複数の銃器が見つかったということです。
アメリカでは、場所や時間を選ばずに銃による犯罪が起きてきました。それは時として大学や高校などの教育機関で、さらに犯人が学生であったケースも報告されています。銃の規制は声高に叫ばれているものの実現には程遠い状況のようです。社会全体で広範囲に発生する銃犯罪防止が難しいとしても、アメリカの高校や大学など若者が集い教育を受ける施設での銃犯罪は「校内への入場者の持ち物を検査、多数の防犯カメラ設置、ガードスペシャリストの配置」などで直ちに安全を確保する必用があります。問題はその予算確保ということになりそうです。
月別アーカイブ: 2018年4月
アメリカの先生ガンマンに
先月のエース高校留学生ブログ、「私なら高校に突入」勇敢な大統領、の続きのお話です。
最近、アメリカのフロリダ州の高校で起きた銃による学生殺傷事件は様々な方面に影響を及ぼしました。というのは、アメリカでは毎年、銃による深刻な事件が発生して今回の事件を含めて多数の若者が銃の犠牲になってきたからです。
近年の銃による凶悪事件は、ラスベガスの乱射事件、ワシントン州高校での銃による事件などがあり多くの犠牲者が出ました。事件の都度に銃の所持を規制しようというムーブメントが起こるのですが、銃規制を叫ぶ声は全米ライフル協会などの政治団体や個人による反対で実現してきませんでした。
今回は多数のアメリカの高校生が各地で銃規制の声をあげ、デモンストレーョンを行ったことで、有識者や若者からガンコントロールの要望がトランプ大統領に届けられました。
トランプ大統領は、その解決策として「先生に銃を持たせて反撃に備えさせる策を検討する」とアナウンスしました。教室内で銃撃戦が起きる可能性が排除されないために、教師自らを訓練して生徒を守らせようという意向です。これには賛成意見と、「教育者はガンマンではない」という反対意見とが示されています。
この「教師ガンマン構想」によって大学の教職課程で、学生に拳銃や猟銃など武器の使い方や射撃訓練を選択科目として受講させる動きがあり、この構想が実現したあかつきには、全米ライフル協会が射撃指導者派遣で協力を惜しまないと発表しています。結論として、軍人で学力優秀な方を優先的に学校の先生にするのが銃犯罪に備えて効果的だと思われます。