9月10日の東京ドーム、広島-対-巨人戦に、広島カープが勝利をして2016年セリーグ優勝が決まりました。
広島カープのリーグ優勝は、何と25年ぶりです。この日、広島カープは1点を追う4回表、鈴木と松山の連続ソロホームランで逆転に成功しました。続く5回には、鈴木が再度2ランを放ち、リードを広げました。投げては、先発ピッチヤーの黒田が6回3失点の好投で今季9勝目をあげました。最後は守護神の中崎がクローザーの役目を果たしました。
この試合の開催された夜は、広島市内の中心街は人で溢れ、本道商店街、金座街、歓楽街である流川は人で埋まりました。優勝が決まった瞬間には、あちらこちらで喚声が上がり、胴上げをされる人、振舞酒を飲む人、カープの応援歌を歌う人、それぞれに25年も待った広島カープの優勝の喜びをかみしめ合いました。
この時中継をしていたNHKのテレビ視聴率は、広島地区では平均で60.3%(ビデオリサーチ調べ)で、緒方監督と黒田投手の胴上げの時には瞬間視聴率が70.0%(ビデオリサーチ調べ)をこえました。この数字は驚異的なもので、いかに広島カープが広島の人たちに愛されているかが理解できます。
思いおこせば、前回広島カープが優勝したのは1991年の事です。丁度バブル期が終わり、数年を超えた時期ではないでしょうか。その時に生まれた子供は今は25才になっている訳ですから、いかに広島の人たちがカープの優勝を待ちわびていたかが分かります。
広島カープが優勝した時の広島市中心街の様子を写真でご紹介します。ぜひご覧下さい。
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安倍首相のアメリカ議会演説にドキドキ!!
安倍首相は、4月29日に、日本の首相として初めてアメリカ合衆国議会の上下両院の合同会議で演説を行いました。その演説内容については、このブログが国際政治の広報や批評を目的とするものではないのでここでは触れませんが、アメリカの議会で日本の総理大臣が45分以上に渡って英語で演説をしたことは歴史的な出来事といえるでしょう。アメリカを代表する議員の方々が10回以上のスタンディングオベーションを行なったのは、印象に残りました。実際に、外国の方々を前にして、どのような内容であれ英語でプレゼンテーションをすることは、見ている以上に大変なことです。事前に原稿を何度も読み返し重要な部分は暗記、表現には強弱をいれて笑顔を絶やさない。発音が難しい単語は繰り返して練習をし、自分自身が納得できるまで万全の用意をしても、人前で百パーセントの力を出すことは難しいものです。後生まで映像が残る一発勝負の世界は配信なので、演説慣れした総理大臣といえども緊張はあったと思います。安倍首相は、一国の代表者なので、当然この原稿は完璧な内容で日本政府の官僚によって作られたでしょうし、日本人翻訳者が正確に翻訳してさらにアメリカ知識人が推敲し、英語発話のプロが付いて発音を指導、さらにアメリカ人のプレゼンテーション・コーデイネーターが演説の時の動作や立ち位置まで完全指導したと思います。ひょっとしたら、アメリカ議会と同じセットまで作って予行演習を行ったかもしれません。しかし、どのようであれ、英語の勉強を長期間行ってないと、英語での演説はできません。そういう意味で、将来、政治家を目指す人は普段から英語に親しむ必要があります。
多様化する留学テスト-ELTiSの登場
英国留学の新英語テストUKiset ついては、以前のブログでご紹介したとおりです。これに対抗するように、アメリカ高校留学のSLEPテストに替わる ETSのTOEFL-Juniorテスト利用なども進められてきました。今年は、これに加えて、ELTiS=エルティスが発表されました。
ELTiS(English Language Test for International Students)は、アメリカの高校授業を受けるのに必要な「聴解力」や「読解力」を審査する高校生のための英語能力判定テストです。SLEPに替わる新たな英語レベルチェックテストとしてCSIETが開発され、現在ホームページで紹介されています。
このテストには、英語の文法語法や長文問題に加えて、基礎的な算数問題を含む高校レベルの一般教養問題に答える要素が加わっています。アメリカの高校が留学生の受け入れに際して、ELTiSのスコアを求めることになります。ELTiSの得点として80点(100点満点)が必要です。エルティスはどんなテストなのかご紹介します。試験時間は約80分で休憩はありません。
構成と問題数:
◎リスニング24問(約30分)
Part 1: Follow Classroom Directions(クラス指示の理解)
Part 2: Comprehend Mathematical Language(数学的言語の理解)
Part 3: Understand Classroom Dialogue(クラス対話の理解)
Part 4: Listen and Respond to Academic Lectures(学問講義の理解)
◎リーディング26問(約50分)
Part 1: Demonstrate Vocabulary Knowledge(語彙知識の理解)
Part 2: Read a Graph(グラフを読解)
Part 3: Read and Respond to Academic Texts(学問用語の読解)
解答では、リスニング問題は三者択一、リーディング問題は四者択一のマークシート方式です。尚、資格試験対策ELTiSの受験ガイドはエース留学センターでも配布される予定です。
高校留学参加に必要な英語力
アメリカ高校交換留学に参加するためにはSLEPテストで45点以上が必要です。この点数は、英検でいえば2級程度、TOEFL-ITPでは420点位に相当します。これに対して、オーストラリアやニュージーランドの高校正規留学への参加条件となる英語レベルは少し低くSLEPテストで35~40点位、英検では3級~準2級の実力で参加ができます。その理由は、オーストラリアやニュージーランドの高校の多くにESOL(イーソル)という外国人生徒のための英会話クラスが開設されて、留学生はそのコースで単位を取得しながら英会話学習のサポートを受けられる理由によります。ESOLは科目として通常の英語と同格に単位学科として扱われています。アメリカの高校では、このESOLクラスがない学校が多いために日本人留学生もいきなり母国語としての英語を学ばないといけない状況から、留学参加時の英語力基準が高くなっています。カナダの高校留学は、申込者の英語力に応じた多様な受け入れを行っています。太平洋側のブリティッシュ・コロンビア州高校留学を例に取ると、SLEPテスト45点以上の場合は高校の判断で日本と同じ学年へ留学します。この点数以下の生徒は、一学年下の学年からスタートする措置がとられて留学の実現がはかられる場合がほとんどです。カナダBC州では、学年に規定された英語、または英語コミュニーション科目が必修とされるために、英語力のレベルに合わせた高校学年への受け入れ方法がとられています。イギリス、アイルランドもGCE、GCSE検定制度の側面から高校留学参加者に求められる英語力基準は厳しく、英語力の不足する日本人学生は一学年低い学年からスタートするのが一般的です。母国語としての英語は、シェークスピア文学、ポエム、戯曲などの古典もその内容に含まれるために外国人の生徒には難しい科目です。また、英語力が不足すると社会科系科目の理解も困難です。オーストラリアやニュージーランドの一部の高校では、日本人留学生に単位促進のために日本語の科目登録を認める学校があります。その場合、日本人が日本語クラスのトップに君臨するという現象が起きるため賛否はありますが、これが日本人生徒の留学生活のストレスを和らげる機会になっていることはまちがいありません。これから高校留学を目指す皆さんは、どの国の高校に留学する場合でも英語の学習準備を怠らない下さい。