ピ-ス綾部さんニュヨークへ

10月17日(月)Yahooニュースで配信ニュースより

今月8日、お笑いコンビ「ピース」の綾部祐二(38)が緊急会見を開き、来年4月から活動の拠点を米ニューヨークに移し、ハリウッド俳優を目指すことを発表した。一部報道では約4000万円の年収を捨てて、異国の地でゼロからスタートするという。夢に向かって挑戦するその姿勢には、「羨ましい」、「カッコイイ」と賛同する声もある一方で、英語も話せず、現地で何をするのかも決まってないという、その無計画さに「勘違いしているのでは?」「無謀すぎる!」といった厳しい声もインターネット上では飛んでいる。

さて、ここで疑問がわいてきました。綾部さんは『英会話はできるのか、英語を理解できるのか』ということ。そして『アメリカの労働ビザを簡単に取れるのか』ということです。
確かに英語が喋れないというのは、さほど外国生活で大きな問題ではなく、芸能に生きる人はチャレンジする度胸の方が重要と思われます。今までハリウッドや、ブロードウェイを目指して成功した人たちの中には、アメリカに行ってから一から英語を学習して英会話を覚えた人もいます。例えばアーノルド・シュワルツネッガーさんも、オーストリアからの移住者でアメリカで英語をマスターしてボデイビルダーのトレーニングを積んだ後に俳優、政治家としてアメリカンドリームを獲得しています。日本人では、アメリカでMCとして成功したコメディアンの神田瀧夢さんなど、他にも同様の例はいくらでも見つかるようです。
しかし、アメリカのコメディやコントは日本と全く質が違う『言葉プレイ』や『パンチライン』と呼ばれる落としどころやギャグ、笑い内容を理解するのに、高度な英語力が必要になります。舞台で話すピン芸人のことをスタンド・アップ・コメデイアンとアメリカでは呼ぶのですが、その人独特の個性が強く求められています。例えば、下品ネタ早口喋りのエデイ・マーフイさん、早口でウイットネタのジエイ・レノさん、ニュースショーの時事ネタに出演して笑わせるコナン・オブライエンさんなど、日本と全く異質の笑いを追求しています。
とはいえ、若くて、いかにも日本的ハンサム・ボーイの綾部さんが、英語・英会話を身に付けて日本の不思議文化を武器に独自の個性を押し出した芸風を確立して、アメリカで大成功して欲しいと思います。
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カナダ日本女性犠牲の事件

2016年9月より、カナダ西部のバンクーバーで行方不明になっていた日本人女性について、カナダの警察は同月30日、女性の遺体をバンクーバー中心部の建物の敷地内で発見したと発表しました。警察は48歳の男を逮捕し、女性の死亡との関連を調べる方針です。
海外では日本人女性が犠牲者になる事件が後を絶ちません。外国で注意すること、やってはいけないことをもう一度再確認したいと思います。
1.夜に一人で外出しない。
どこの町でも、夜に一人で外出するのは危険です。特に、人通りの途絶えた裏通りなどは悪人が潜んでいる可能性があります。例えば、アメリカで暗くなって一人で外出して歩いている場合は事件に巻き込まれる可能性が高くなります。アメリカやカナダは、都市でも中心部をはずれると街灯が少なくなります。そういう場所は、犯罪の発生率が高いので注意が必要です。
2.知らない人について行かない。
あたりまえ事ですが、日本人にはこれが難しいのです。日本人は、困っている人を助ける道徳的な習わしあります。それを日本の国内で自分の街で行うのならいいのですが、勝手が違う外国では悪人の思う坪で悪人の罠にはまります。今回のバンクーバーの事件も日本人の親切心につけ込んだ犯罪である可能性が言われています。道を尋ねてくる知らない人の中には、犯罪者や変質者である場合があるので基本的に相手にするべきではありません。
3.個人情報を教えない。
自分が住んでいる場所、学校、メールアドレス、年齢、趣味などを気軽に公表するべきではありません。相手が犯罪者の場合、そのデーターから正確な住所を割り出して、待ち伏せをされる可能性があります。相手がストーカー行為まで発展することもあるので気を付けましょう。
4.文化交流会での罠
今回はランゲージ・エクスチエンジに参加してこの事件に巻き込まれた可能性があります。この犯人は新聞発表ではホームレスだったとのことですが、無料の会合に参加する人の層は「移民者」、「無職者」、「ホームレス」、「学校に行ってない」、「有料の会合に出るお金がない人」、「犯罪者や変質者」であるような場合が多いのが実情です。お金を掛けない集いは、そこに集まる人に対して最大限の注意が必要です。You get what you pay for! (只ほど高い物はない)という諺が西洋にも日本にもあります。一定の会費を支払うことで、一定のレベルの人が集まってくというのも現実です。
このような悲惨な事件が再発しないように、そして今回の犠牲者の方のご冥福を心よりお祈ります。

高校教科の標準数値化

9月28日のネットニュースで、教育改革に於ける高校成績の標準数値化問題が取り上げられました。
日本の文部科学省によると、今後5年を目処に、高校生の成績の標準数値化に乗り出す模様です。これは、大学進学時の大学入試適性試験(仮名)改革に伴うもので、現在の高校の成績が、学内で開催される試験の結果を中心に評価される状況を改めて、生徒の普段からの教科に対する就学姿勢と習熟度を総合的な「標準数値化」で示そうという試みです。
例えば、英語科目でいうと、その学校での英語授業での評価と試験成果に加えて、共通の検定資格である「英検」、「GTEC」、「TOEIC」などの点数成績をそれに加えて、さらに高校の留学プログラムや海外研修の学習成果と活動評価も吟味して、グレード化をしようというものです。高校間のレベル差も考慮に入れて、日本全体での共通評価とすることを最終的に目指すところとしているようです。
実は、この評定パターンはニュージーランドにすでに取り入れられているものです。それはNCEAと呼ばれ、そのシステムでは、希望者に限定してInternal という学校内評定とは他に、Generalという共通評価をニュージーランド文部省NZQAが与えるものです。それによって、高校のレベルに左右されることなく、この国での高校同学年全体での生徒の成績を把握することが出来るようになっています。
しかし、この制度にも問題があり、校内と国内共通の2重評価システムが、逆に高校そのものの個性をないがしろにしているという意見があります。また、国内共通の評価がオプションであるので、裕福で成績の良い生徒が主にNECAを利用するために、結局生徒の二極化を進める一因になるという皮肉な状況になっています。
日本であれ、海外留学であれ、生徒の評価システムが完全なものは存在してないようです。