アメリカ高校の銃事件

アメリカのカリフォルニア州シトラス市に留学中の高校生からメールが届きました。
この州の公立高校で、11月14日の朝に、その高校の生徒が銃を発砲して5人の死傷者がでたとのことです。
日本でも即座にこのニユースが報道にされました。この事件が起きたのは、ロサンゼルス・ノースリジョンのレッドランド市に向かう途中のサンタクラリタ市にある高校との報道です。この地域の高校は、白人に混じってメキシコ系移民も多いとのことです。事件が起きたのは、授業が始まる直前だったそうで、監視カメラの映像には生徒が銃を取り出し生徒に向けて発砲する様子が記録されているとのことでした。
アメリカでは、近年高校生の銃による事件が多発しています。1999年にコロラド州のコロンバインの高校で銃乱射事件が起きた時は、アメリカ国内の若者25万人以上が銃による暴力を学校で経験したことがあるという事実から、大きなセンセーションを巻き起こし、米議会上院では真剣に銃規制が議論されるきっかけになりました。
今回の事件でも一部の上院議員は「行動を取らなければ私たちも共犯者だ」と主張し「これは政治的責任だけでなく、モラル上の責務だ」と述べ非常に深刻に受け止めていると表明しています。
この銃の規制は、アメリカの国論を二分する問題です。2017年の統計では、国民の約4割が銃を所有するか、銃がある家庭で暮らしているとのデーターがあります。アメリカは銃を使った殺人事件の発生率が先進国で最も高い国であることを留学をする方々は認識した上で渡米して下さい。