カナダ日本女性犠牲の事件

2016年9月より、カナダ西部のバンクーバーで行方不明になっていた日本人女性について、カナダの警察は同月30日、女性の遺体をバンクーバー中心部の建物の敷地内で発見したと発表しました。警察は48歳の男を逮捕し、女性の死亡との関連を調べる方針です。
海外では日本人女性が犠牲者になる事件が後を絶ちません。外国で注意すること、やってはいけないことをもう一度再確認したいと思います。
1.夜に一人で外出しない。
どこの町でも、夜に一人で外出するのは危険です。特に、人通りの途絶えた裏通りなどは悪人が潜んでいる可能性があります。例えば、アメリカで暗くなって一人で外出して歩いている場合は事件に巻き込まれる可能性が高くなります。アメリカやカナダは、都市でも中心部をはずれると街灯が少なくなります。そういう場所は、犯罪の発生率が高いので注意が必要です。
2.知らない人について行かない。
あたりまえ事ですが、日本人にはこれが難しいのです。日本人は、困っている人を助ける道徳的な習わしあります。それを日本の国内で自分の街で行うのならいいのですが、勝手が違う外国では悪人の思う坪で悪人の罠にはまります。今回のバンクーバーの事件も日本人の親切心につけ込んだ犯罪である可能性が言われています。道を尋ねてくる知らない人の中には、犯罪者や変質者である場合があるので基本的に相手にするべきではありません。
3.個人情報を教えない。
自分が住んでいる場所、学校、メールアドレス、年齢、趣味などを気軽に公表するべきではありません。相手が犯罪者の場合、そのデーターから正確な住所を割り出して、待ち伏せをされる可能性があります。相手がストーカー行為まで発展することもあるので気を付けましょう。
4.文化交流会での罠
今回はランゲージ・エクスチエンジに参加してこの事件に巻き込まれた可能性があります。この犯人は新聞発表ではホームレスだったとのことですが、無料の会合に参加する人の層は「移民者」、「無職者」、「ホームレス」、「学校に行ってない」、「有料の会合に出るお金がない人」、「犯罪者や変質者」であるような場合が多いのが実情です。お金を掛けない集いは、そこに集まる人に対して最大限の注意が必要です。You get what you pay for! (只ほど高い物はない)という諺が西洋にも日本にもあります。一定の会費を支払うことで、一定のレベルの人が集まってくというのも現実です。
このような悲惨な事件が再発しないように、そして今回の犠牲者の方のご冥福を心よりお祈ります。

高校教科の標準数値化

9月28日のネットニュースで、教育改革に於ける高校成績の標準数値化問題が取り上げられました。
日本の文部科学省によると、今後5年を目処に、高校生の成績の標準数値化に乗り出す模様です。これは、大学進学時の大学入試適性試験(仮名)改革に伴うもので、現在の高校の成績が、学内で開催される試験の結果を中心に評価される状況を改めて、生徒の普段からの教科に対する就学姿勢と習熟度を総合的な「標準数値化」で示そうという試みです。
例えば、英語科目でいうと、その学校での英語授業での評価と試験成果に加えて、共通の検定資格である「英検」、「GTEC」、「TOEIC」などの点数成績をそれに加えて、さらに高校の留学プログラムや海外研修の学習成果と活動評価も吟味して、グレード化をしようというものです。高校間のレベル差も考慮に入れて、日本全体での共通評価とすることを最終的に目指すところとしているようです。
実は、この評定パターンはニュージーランドにすでに取り入れられているものです。それはNCEAと呼ばれ、そのシステムでは、希望者に限定してInternal という学校内評定とは他に、Generalという共通評価をニュージーランド文部省NZQAが与えるものです。それによって、高校のレベルに左右されることなく、この国での高校同学年全体での生徒の成績を把握することが出来るようになっています。
しかし、この制度にも問題があり、校内と国内共通の2重評価システムが、逆に高校そのものの個性をないがしろにしているという意見があります。また、国内共通の評価がオプションであるので、裕福で成績の良い生徒が主にNECAを利用するために、結局生徒の二極化を進める一因になるという皮肉な状況になっています。
日本であれ、海外留学であれ、生徒の評価システムが完全なものは存在してないようです。

広島カープ★セリーグ優勝

9月10日の東京ドーム、広島-対-巨人戦に、広島カープが勝利をして2016年セリーグ優勝が決まりました。
広島カープのリーグ優勝は、何と25年ぶりです。この日、広島カープは1点を追う4回表、鈴木と松山の連続ソロホームランで逆転に成功しました。続く5回には、鈴木が再度2ランを放ち、リードを広げました。投げては、先発ピッチヤーの黒田が6回3失点の好投で今季9勝目をあげました。最後は守護神の中崎がクローザーの役目を果たしました。
この試合の開催された夜は、広島市内の中心街は人で溢れ、本道商店街、金座街、歓楽街である流川は人で埋まりました。優勝が決まった瞬間には、あちらこちらで喚声が上がり、胴上げをされる人、振舞酒を飲む人、カープの応援歌を歌う人、それぞれに25年も待った広島カープの優勝の喜びをかみしめ合いました。
この時中継をしていたNHKのテレビ視聴率は、広島地区では平均で60.3%(ビデオリサーチ調べ)で、緒方監督と黒田投手の胴上げの時には瞬間視聴率が70.0%(ビデオリサーチ調べ)をこえました。この数字は驚異的なもので、いかに広島カープが広島の人たちに愛されているかが理解できます。
思いおこせば、前回広島カープが優勝したのは1991年の事です。丁度バブル期が終わり、数年を超えた時期ではないでしょうか。その時に生まれた子供は今は25才になっている訳ですから、いかに広島の人たちがカープの優勝を待ちわびていたかが分かります。
広島カープが優勝した時の広島市中心街の様子を写真でご紹介します。ぜひご覧下さい。carp-2
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ハーバード大学の教材に

日本の東京駅で行われている新幹線の「7分間清掃」が、アメリカのハーバード大学院MBA(ハーバード・ビジネス・スクール)の教材として採用されるとの報道がありました。
極めて短かい時間で清掃を完了する姿がメディアで話題になり、「経営者のあるべき姿を示した事例」として、これを学生に学んでもらうことにしたそうです。
東京駅に新幹線が入ってくると、折り返しとなるこの駅で12分間の停車をするそうです。乗客の乗降時間を除くと清掃に当てられるのは7分間、この間の清掃従業員のテーブル、床、トイレの清掃、座席の方向転換などの作業を素早くテキパキと行う様子が外国で話題になったようです。最近よくあるテレビ番組「すいですね日本」の影響かもしれません。
この請負会社担当者は「夏はアロハシャツを制服に」「帽子に花飾りをつけて」と、社員の提案にも耳を傾けて、幹部登用にも道を開き士気を高めたそうです。そして遅刻や欠勤には厳しく対応して信賞必罰も徹底、社員の競争意識を持たせることでサービスの質向上につなげたとのことです。
この教材は、ハーバード大学院のバーンスタイン助教授が、掃除担当従業員から直接聞き取った話も盛り込んでいるそうです。「入学してくるアメリカ人学生の中には、リーダーシップはコントロールすることであり、金銭的な動機付けで組織の問題を解消できると考る者もいるが、この手法はもっと進んでいる。」と、授業の成果に期待しているそうです。
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留学生の捜索-必要な救護保険

アメリカのアーカンソー州で、2016年8月10日に観光スポットとして知られるブローイング洞窟に向かた大学生の行方が分からなくなりました。関係者からの通報により、11日夕方に、捜索隊が結成されてこの洞窟に入り、入り口から30分ほど入った場所で行方不明者3人を発見したということです。
洞窟に向かったのは日本人留学生2名と、アメリカ人学生1名。発見時に3人は全身が泥だらけになっていましたが、けがはないということです。この3人組はアーカンソー州立大学に通っている神奈川県出身の19才と、兵庫県出身の18才の大学生、そして同大学に通うアメリカ人学生とのことです。
アーカンソー州のブローイング洞窟は、深さのある巨大な洞窟として知られています。中を流れる地底の水路、エメラルド色の地底湖に向かって迷路が奥まで続いており、インディジョーンズのモデルになった洞窟として有名です。ここでは、過去に何人もの行方不明者や死者が出ているのことから、今回の事件では一時は相当に心配されました。
ところで、これらの捜索には、人件費の高いアメリカでは捜索料を請求される場合があります。この日は捜索開始後直ぐに見つかったので、それほど高額にならないと思われますが、これが、1週間5名くらいのスタッフで地上捜索をすると最低20,000ドル、崖など危険地帯ではこの倍、海や雪山ではその捜索難易度に応じて費用が高額なものになります。
そういうケースに備えて、救護者費用の支払われる留学生保険に加入することをお勧めします。
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イチロー3千本=継続は力

エース留学センターには、フロリダのオーランドから来日して、留学生の穎悟指導を行う英語講師、シンデイ先生が在籍しています。この先生は、とにかくフロリダ・マーリンズのファンで毎日イチロー選手の活躍をネットで確認、シンディ先生のロッカールームはイチローの写真と新聞雑誌の記事だらけです。
そのアメリカ・メジャーリーグ、フロリダ・マーリンズのイチロー選手が、デンバーで開催されたロッキーズ戦でメジャーリーグ史上で三一人目となる三千本安打を8月7日に達成しました。この日は第4打席で右越えの三塁打を放って、本人がメジャーリーグへ移籍して16年、そこで2452回目となるゲームでこれを成し遂げたことはすごいことです。試合は、ロッキーズ7-10マーリンズでした。
ファンはイチローをスタンディグオベーションで祝福しました。マーリンズのベンチからは、仲間が走ってきてハグをしたので、イチロー選手は感激の涙を流しました。「達成した瞬間チームメイトが喜んでくれて嬉しいです。三千本ということより、ファンの皆さんが喜んでくれることが大切なことです。」と話しました。イチロー選手でも、緊張からか7月28日のカージナルス戦で2999本目の安打を打った後で、しばらく無安打が続き、本当に苦労の末の三千本安打となりました。
「振り返るってみると、日本のオリックス入団の選手時代からの長い時間、そう、特別な時間が僕へのプレゼントです。この時間の使われ方はよかった。」と振り返りました。同時に、阪急ブレーブス時代の福元選手の三塁打の日本プロ野球の記録も塗り替えたとのことです。すばらしい記録、おめでとうございます。
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トランプ氏の演説

Make America great again.(アメリカを再び偉大な国にしよう)
America is going to be strong again.(アメリカは再び強い国になる)
We are losing but start winning again.(私たちは負けている。だが再び勝ち始める)
アメリカ大統領の選挙戦で、共和党候補のドナルド・トランプ氏が演説のなかでいつも使っているフレーズです。シンプルで短く、誰でもが、そう日本人の中学生でも容易に理解できる単語で構成したフレーズです。
アメリカ人の話では、トランプ氏の言葉は正しい発音の正当英語ではなく、トランプ氏自身の生まれ育ったニューヨーク独特の表現や発音のものであるようです。あまり知的な英語とは思われないような表現が多いために、アメリカの人々のジョークでは、「それって、トランプみたいだ!」「おまえは、トランプか!」といった言葉を耳にすることがあるそうです。
トランプ氏は、不動産業で成功したアメリカ富豪であるために、有名大学卒業のエリートであるかのように勘違いしている人が多いようですが、実際は、失敗を克服して、自身の努力で頑張って政治家にまで上り詰めた叩き上げなので、ブルーカラーの層や、移民層から支持を得ているとニュースは伝えています。
ところで、トランプ氏の英語での演説は、「アメリカの小学校6年生程度の表現レベルである」と歴代大統領のスピーチを研究している機関が分析をしています。この事実から、誰でもがトランプ氏のスピーチの内容を理解できるということが証明されるので、多くの人種を前にした演説としては的を得たものであるといえます。

続けるということの大切さ=広島の黒田選手200勝

2016年7月23日、広島カープの黒田選手が日米通算200勝を達成しました。マツダスタジアムを赤く染めた広島のファンが待ちわびていて記録です。
この日は、留学コースの生徒さんがメンバーをつとめる「黒田選手を応援する八丁堀会」グループも、マツダ・スタジアムの広島阪神戦に出かけました。この試合では、前半に広島カープが得点をしたので、余裕を持って観戦できたそうです。
黒田選手は「本当にホッとしています。いつもファンの人に声援で背中を押されて、本当に心が折れそうな時でもマウンドに行く気持ちを常に持たせてもらって、本当に感謝しています」とインタビューに答えていました。
41歳のという年齢で、プロスポーツの世界で活躍するのは凄いことで、普段からの管理の成せる技だと思います。黒田選手は会見で「こういう日を迎えられると思ってなかった。本当にうれしく思います。自分自身でも実感がわかないというか、本当にそこまで勝ったのかなという気持ちです。日本に限らず、アメリカのチームメートとか数多くのサポートがあってここまで来られたと思っています」と、感謝の言葉を述べています。
黒田選手の座右の銘は「雪に耐えて梅花麗し=苦しまずに栄光なし。泥と汗にまみれながら、自分自身と向き合い、努力を重ねる。」
これから海外の高校留学に参加をされる皆さんに、ぜひ贈りたい言葉です。
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広がる無認可校不正問題

無認可校に於ける不正問題が広がりを見せています。長野県に本校がある通信制サポート校が、定期試験の内容を故意に書き換えてその試験の難易度を下げて、生徒に解かせていたことが判明したとの報道が、2016年7月9日配信の毎日新聞よりありました。
長野県・私学高等教育課によると、その不正が行われたのは今年の2月の試験で、この高校の職員が事前に英語や数学などの複数の教科の問題を、生徒のレベルに合わせた問題に書き換えていたとのことです。長野県は、関係者からの問題指摘を受けて調査を開始し、卒業生の単位は認められないと判断してその組織に是正指導をしました。
高校生が社会に出て、あるいは大学に進学して、そこで必要となる知識を在学期間中に習得することは、彼ら自身の将来の為に必要なことです。中学校教育では学問の基礎となる教育を行います。高校教育はその内容を一段引き上げた発展レベルで教え、各生徒の就学後、就職後の活動で基幹となる知識を教授するので、しっかりとした学習の機会を生徒に与える責任があります。日本の高校でも、海外の高校でも若者に対する教育に於ける使命は同じであり、その教育機会を「教える側と学ぶ側」がしっかりとらえて実践することが望まれています。

通信制高の不正編入問題

2016年7月7日の毎日新聞の報道によると、自宅学習で高校卒業資格が得られる大手の通信制高校が、提携先となる東京のサポート校生徒を不正に編入学させていたと報道されました。このサポート校は学校教育法上の無認可校で、高校編入が認められておらず、文部科学省はこれを違法と判断したとの報道です。これをもって文部科学省はこの通信制高校に是正指導をすることになりました。
法律では、無認可校は学校教育法上の学校とならないために、無認可校の生徒が高校に入る場合は1年生として入学しなければならないとのことです。編入生は11~15年度の5年間で63人に上り、現在も5人が在籍するとのことで、編入生徒には既に推薦で都内の有名大学に進学した例もあるということです。
これに対して大手通信制の学園長は「海外のインターナショナルスクールと同様に、サポート校の単位も認定できると勘違いしていた。認識が甘かった」と釈明したとのことです。
編入生については補習をして、進路に影響が出ないようにしたいとしています。
外国の認可されている高校で取得した単位は、現在日本の高校に編入できる正式な単位とされています。従って、日本の海外留学生は、それを持って日本の高校に編入することができます。