Underdog-アンダードッグ

nomoアメリカ人は Hero 「英雄」が大好きです。「スーパーマン、スパイダーマン、アイアンマン」など、強くたくましく、正義のもとで人々を救うアメリカンヒーローはアメリカの子供たちの憧れの的です。
しかし、その逆の「アンダードッグ」と呼ばれる不利な境遇の人たちが、努力して頑張り、すばらしい成果を見せると、New Hero として社会的に認め、活躍をたたえて拍手喝采を惜しみません。
“Underdog”=アンダードッグを辞書でひくと;
underdog【名詞】【可算名詞】
1.(試合で)負けそうな人。敗(北)者
用例 He always roots for the underdog. 彼はいつも勝ち目のないほうを応援する。
2.(社会不正の)犠牲者。敗残者。負け犬
用例 Help the underdog in society! 世の中の虐げられている人を救済しょう。
アンダードッグは、決して満足できる状況ではない、あるいは不利な状況にあるのに、アメリカに渡ってきて成功して最後に成功というアメリカンドリームを手に入れていく人のことをいいます。
1995年に、アメリカでは全く無名の野茂英雄投手がアメリカに単独渡って、メジャーリーグの名門球団ドジャースに不利な契約条件で入団して、大活躍をした事が「日本人アンダードッグの活躍」として当時メディアで大きく報道されました。その時には
“Tireless work ethic earned Nomo respect in majors”
The Nomo story conjures up the American Dream of the pioneering foreigner who arrives far from home, starts out as an underdog and member of a minority and works hard to make good. That is the philosophy that America …
と新聞で報道されました。
詳しくはこちらで→ http://www.japantimes.co.jp/sports/2010/10/17/baseball/japanese-baseball/tireless-work-ethic-earned-nomo-respect-in-majors/
そして2016年、近年の状況から考えると決して満足できる契約内容ではない中を、広島カープの前田健太投手が海を渡ります。
前田健太はマエケンと呼ばれ広島で愛されてきたピッチャーです。昨年12月には広島市内の小学校で野球教室に他の野球選手と参加して、子供たちを笑顔で指導していた姿がテレビで放送されていました。広島でのマエケンの見納めとなりそうです。