高校交換留学プログラムの背景

高校交換留学生を受け入れる米国側のホストファミリーは、どういった考えのもとに海外からの生徒を1年間という長期にわたって無償で受け入れるのでしょうか。また、このプログラムのスポンサーになることに、どういった意義や、歴史、メリットがあるのでしょうか。
移民によって今日まで発展してきたアメリカは、古くから外国からの留学生受け入れに対しても積極的な社会的背景が形成されてきました。アメリカの著名な文化人類学者エドワード・ホールや、ジョージ・トレーガーが提唱した「異文化コミュニケーションの重要性」の理念にも後押しをされて、海外から母国を訪れる若者を歓迎する風潮が広く根付いてきました。同時に、アメリカ人は世界のフロンティアであり、強いリーダーシップを持つ国民であり、正義の元に団結できる国民であることを海外にアピールするひとつの取り組みとして高校交換留学制度をとらえています。この催しを支援するプログラム組織も多彩で、例えばフルブライト制度(現在は大学以上の留学のみ取扱い)、アメリカン・フィールド・サービス制度、ロータリー財団留学制度などは代表的な国際文化交流団体として有名です。わかりやすく言うと「アメリカは自由の国だよ、美しい国だよ、豊かな国だよ。世界中の皆、友達になろうよ」というアメリカ国民の善意ある方々のセンセーションが、今日迄このプログラムの歴史を築いてきたといえます。

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