広島の高校生トランプ通信

2016年11月9日は歴史に残る一日になりました。この日の午後に、アメリカではトランプ大統領が誕生して、テレビやインターネットニュース、あるいは新聞の号外で大々的に発表されました。この選挙では、多くのマスメディアや識者もクリントン氏の有利を予想していたこともあり、大きな事件だ、共和党の快挙だとの論調が世界中を駆け巡りました。アメリカ大統領が持つ権力は絶大なので、アメリカが歴史の転換点に立っていることは間違いありません。
ミシガン州に高校留学している、広島市の私立高校2年生出身の山下君(仮名)より「アメリカは、先日のハロウインに続く大騒ぎになっている」とメール連絡がありました。広島からアメリカ高校生交換留学に参加した山下君は、ホームステイ先がクリントンさんの所属する民主党を応援している家庭なので、ホストマザーが落胆しているとのことでした。そのホストは、お父さんはアジア系移民で、お母さんがメキシコ移民というご一家なので、移民排除を唱えるトランプさんは、彼らには敵対する政策を掲げる大統領ということになります。アメリカは、元々、移民によって発展してきた訳ですが、近年では、難民も含めた移民問題や、メキシコからの不法移民が社会に与える影響が大きな問題になっています。
とはいえ、ヒラリー・クリントンさんも、アメリカではご本人が引き起こした様々なスキャンダルを原因として、日本で報道される以上に人気がないようです。今回の大統領選挙は嫌われ者どうしの選挙戦だったことが、広島に住む私たちにまで伝わってきました。
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