TOEICテストについて

TOEICテスト(トーイック)は Test of English for International Communication の略称で、英語によるコミュニケーション能力を幅広く評価する世界共通のテストで、世界約61ヶ国で実施されています。公式テストとIPテストがあり、IPテストは団体特別受験制度によるもので公開テストをTOEIC委員会IIBCへの登録により団体一括受験として行うものです。
TOEICテスト結果は合否ではなく、10点から990点までのスコアで評価されます。評価の基準は常に一定であり、受験者の能力に変化がない限りスコアも一定に保たれます。これにより受験者は正確に現在の英語能力を把握できたり、目標とするスコアを設定することが可能です。ListeningとReadingという受動的な能力を客観的に測定することにより、SpeakingとWritingという能動的な能力までも含めた、英語によるコミュニケーション能力を総合的に評価できるように設計されています。テストは英文のみで構成され、その国独自の文化的背景や言い方を知らなければ解答できないような問題は排除されています。
公開テストは現在IIBC主催により日本国内主要都市で毎月受検ができます。海外では韓国、カナダ、オーストラリア、ニュージーランド、イギリスでも現地の委託機関によって開催され、受検が可能です。今回受検不正があったイギリスではこの委託機関の管理不備によるものと指摘されています。
IPテストは、企業・官公庁・学校等では2014年度に約2960団体が採用しています。企業では自己啓発や英語研修の効果測定、新入社員の英語能力測定などといった目的の他、海外出張や駐在の基準、昇進・昇格の要件としても利用されています。大学・短大では英語課程の単位認定や推薦入試などでも利用され必修とされています。

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