入試英語は高校留学検定利用

中学・高校の在学生で日本の大学へ進学予定の生徒さん、高校交換留学参加者、高校卒業留学参加者、高校正規留学への参加を予定する皆様への知らせです。
昨日、文部科学省より2020年より導入される新しい大学入試の「新テスト方式」について発表された内容が、広く新聞で報道されました。現在の中学生の年代の生徒さんの大学受験対策となる学習内容が大きく変わることになります。
今回の発表によると、英語科目では高校留学生が広く受検するTOEFL iBT(アメリカ公立高校交換留学や、オーストラリア高校正規留学、カナダ高校卒業留学の留学生英語能力試験として導入されている英語検定)テストや、TOEIC、日本の多くの高校で導入されている英検、GTEC、さらにイギリスのケンブリッジ大学の行う留学生の英語試験 IELTSアイエルツなどが、CEFR基準に応じて導入される予定とのことです。
エースでは、米国高校交換留学、カナダ高校正規留学、オーストラリア高校卒業留学、ニュージーランド高校留学の生徒さんのために、以前よりTOEFLを積極的に導入して高い成果を上げてきました。日本の大学も国際化に伴って、英語試験に係わらず、全科目で大学受検の内容が大きく変動するようです。ある意味では、日本の大学入試の英語試験が、海外の学校へ進む高校留学生(正規留学・交換留学)の英語基準に近づいたことになります。
どのような試験でも、それが進学目的でも、就職目的でも、留学目的でも、広く対応できる英語検定を選択することが必要になりました。

英語民間試験へ移行期間4年 大学入試新テスト最終案
2017年7月10日14:00発行 日本経済新聞Web-Newsより
 文部科学省は10日、大学入試センター試験に代わり2020年度に導入する新テスト「大学入学共通テスト」について、実施方針の最終案を同省の有識者会議に示した。民間の資格・検定試験に移行する英語では、23年度まで現行のマークシート式を併存させる案を採用。大学は両方もしくは一方を入試に活用する。近く実施方針を定め、詳細な制度設計に移る。
2020年度から大学入試はこう変わる
◎共通試験
・大学センター入試は「大学入学共通テスト」に。日程は1月中旬の2日間で変わらず
・対象 現在の中3以下
・国語 マーク式の大問4問に、記述式3題を含む大問を1問追加。試験時間は80→100分
・数学 数学Iの範囲から記述式を3題を追加。試験時間は60→70分
・英語 民間の検定試験を活用。高3の4~12月に2回受験できる。マーク式は23年度まで存続
・地理歴史や
・理科分野 引き続きマーク式のみ。24年度の記述式導入を検討
・成績表示 マーク式は1点刻み。国語、数学の記述は複数の段階別、英語の民間試験は点数と段階別で評価
◎大学の個別選抜
・AO入試 名称は「総合型選抜」に。学力評価を義務付け
・推薦入試 名称は「学校推薦型選抜」に。学力評価を義務付け
・一般入試 名称は「一般選抜」に。調査書の活用方法について、大学は募集要項に明記
(注)文科省の実施方針最終案による
 最終案は同日午後に開いた新テストの検討会議で提示した。
 それによると、共通テストの受験対象者は現在の中学3年以下。21年1月中旬に初回を行う。国語と数学には記述式問題を新たに導入。国語は最大80~120字程度、数学は解法を問う問題など、各3問程度を出題する。
 英語は現行の「読む・聞く」に「話す・書く」を加えた4技能を評価するため、実用技能英語検定(英検)やTOEICなどの民間試験を活用する。文科省は5月に示した実施方針案で、マーク式を廃止して20年度に民間試験に全面移行するA案と、23年度まで併存させるB案を示した。
 これに対し、高校、大学関係者から準備期間の短さを懸念する声などがあがり、民間試験とマーク式が4年間併存する「移行期間」を設けることにした。
 様々な民間試験のうち、学習指導要領との整合性や実施状況などの水準を満たしたものを文科省が認定する。受験生は高3の4~12月に最大2回受験でき、結果は点数と、語学力の国際規格に基づく段階別の成績として大学に提供する。
 最終案では、受験生の居住地域や家庭の経済力で受験機会が左右されにくいよう、試験の実施団体に「検定料の負担軽減方策などを講じることを求める」と明記。大学に対しても「(受験生の)負担に配慮し、できるだけ多くの種類の認定試験を活用するよう求める」とした。
 文科省は17年11月、18年12月にプレテストを実施。共通テストの問題内容や受験料、実施体制などを検討し、19年度中に実施大綱を定める。