アメリカと日本の児童虐待問題

中学生、高校生を交換留学制度で海外に送り出す留学団体として、私たちはいつも学生児童に対する内容のマスメディア報道に敏感に対応しています。
最近、新聞やテレビで大きく報道されている児童虐待の問題。家庭内で父親や母親の虐待によって傷を負う子供たちは後を絶ちません。実際「最近子どもの虐待や遺棄の事件が増えた」と感じる人は多いと思います。日本の厚生労働省の調査では、児童虐待の通報件数は毎年増え続けているとのことです。年間、多くの学生児童が虐待によって命を落とすケースも発生しているとの報道には胸が痛む思いです。
それではアメリカはどうでしょうか。実は、アメリカの家庭でも児童虐待は問題になり、それが大きく報道されることは少なくありません。人口が日本の3倍を有するアメリカでは、当然、それに比例する以上の数の事件が報告されています。小学校、中学・高等学校での深刻ないじめ問題と家庭における児童虐待は、米国でも大きな社会問題として捕らえられています。それらは、人種的な状況から起因する場合もあれば、貧困や移民問題を原因とする場合もあると考えられています。
日本の児童も、そしてアメリカの児童も、これからの社会を担う子供たちには、穏やかで安定した日々が送れることを願ってやみません。子供たちが安心して生活できる社会を作ることが私たち大人の責任でもあります。