トランプ氏の演説

Make America great again.(アメリカを再び偉大な国にしよう)
America is going to be strong again.(アメリカは再び強い国になる)
We are losing but start winning again.(私たちは負けている。だが再び勝ち始める)
アメリカ大統領の選挙戦で、共和党候補のドナルド・トランプ氏が演説のなかでいつも使っているフレーズです。シンプルで短く、誰でもが、そう日本人の中学生でも容易に理解できる単語で構成したフレーズです。
アメリカ人の話では、トランプ氏の言葉は正しい発音の正当英語ではなく、トランプ氏自身の生まれ育ったニューヨーク独特の表現や発音のものであるようです。あまり知的な英語とは思われないような表現が多いために、アメリカの人々のジョークでは、「それって、トランプみたいだ!」「おまえは、トランプか!」といった言葉を耳にすることがあるそうです。
トランプ氏は、不動産業で成功したアメリカ富豪であるために、有名大学卒業のエリートであるかのように勘違いしている人が多いようですが、実際は、失敗を克服して、自身の努力で頑張って政治家にまで上り詰めた叩き上げなので、ブルーカラーの層や、移民層から支持を得ているとニュースは伝えています。
ところで、トランプ氏の英語での演説は、「アメリカの小学校6年生程度の表現レベルである」と歴代大統領のスピーチを研究している機関が分析をしています。この事実から、誰でもがトランプ氏のスピーチの内容を理解できるということが証明されるので、多くの人種を前にした演説としては的を得たものであるといえます。