てんかん病と高校留学

tenkan突然発作を起こす「てんかん病」、英語では ”Epilepsy”  と表しますが、この病気は発作症状を繰り返すもので、年齢、性別なく発病をします。てんかんは「脳の慢性疾患」とされて突然発生する激しい電気的な興奮発作症状が特徴です。てんかん発作時の症状は、大脳の電気的な興奮が発生する場所によって様々であり、けいれんで手足を曲げ延ばしする動作や、手足が突っ張って体を硬くする強直発作、特殊な行動を取るパターン、いろいろな症状があらわれる複雑発作など、その症状は極めて多彩と医療情報に記されています。

最近、この病気が増加する傾向にあるのか、てんかん病もちの高校生数名の留学相談を2015年に受け持ちました。そのうち2名の生徒さんは医師からの「薬を飲むことを忘れず自己管理が出来れば留学は可能」という診断書のもとで、1名がアメリカへ、1名がオーストラリアの高校に留学されました。残念ながら他の方は、医師の診断書により海外生活を控えるようにとのことでしたので参加できませんでした。

この病気の罹患者の海外渡航に際して問題とされたのは、日本の海外傷害保険の引受先がほとんど無いという事実です。アメリカの民間傷害保険会社のシステムでは既往症やてんかん病治療をカバーするものがありますし、オーストラリアも国の規定したこれらの病気に対応する公的保険があります。日本はAIU保険さんが一定の条件下で短期間に限定して傷害疾病の引き受けを検討するというものがありましたが、エース保険会社、東京海上保険会社での引き受けを可能とした保険商品はありませんでした。

将来の世界を担う若い皆さんには、健康問題や病気があっても、保険や社会の支援、受け入れ国の理解によって多くの海外渡航の機会があることを願っています。